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感熱性発泡紙

今日は禁忌品です

禁忌品(きんきひん)、古紙リサイクルする上で混ぜてはいけないものです。

禁忌品にも種類が色々あります。前回の捺染紙(なっせんし)同様、一般の古紙と混ざってしまったら分別しようのない強敵があるんです。それが今回ご紹介する「感熱性発泡紙」です

感熱性発泡紙(立体コピー)は、ベースとなる紙の上に感熱性発泡カプセルを塗布したもので、特に点字用コピーが代表例としてあげられます。

 

古紙再生促進センターの言葉を借りると「感熱性コピー(立体コピー)が混入した製紙原料を原料処理段階のパルパーで離解すると、発泡カプセルが紙料中に分散します。この分散したカプセルは細かい為、原料処理工程のスクリーン等で分離することは出来ません。紙に抄きこまれたカプセルは、抄紙機のドライヤーで乾燥中に加熱され、紙層中で発泡スチロール状の樹脂となり紙面に凹凸が出ます。凹凸が出来は製品は、大量に損紙処分しなければなりません。」

更に「発生場所としては、感熱性発泡紙の製造工場・事務所、点字印刷所や盲学校など仕様がはっきりしているところ及び一般家庭や事業所などです。」とあります。

捺染紙同様、一般の紙類と混ざると分別は不可能なんです感熱性発泡紙の処分の際には、もえるゴミとして焼却処分(RPF処理含む)して頂けます様、どうか御協力の程どうぞ宜しくお願いたします

燃やすのは古紙屋のプライドが傷つくのですがどうしようもないです

なお、誤解がないように申し添えますと、一般の紙に凹凸を付けましたエンボス点字印刷はリサイクルする上でまったく問題ございませんのでどうぞ御留意して下しませ。ただどうしても一般の点字用と感熱性発泡紙が混ざる事も多々にしてあるので、焼却処理することを推奨する自治体もあるようです

happosi.pdf

参考文献
古紙の品質を守るために(財団法人古紙再生促進センター、H21.3)

at 2011/10/05 12:07:39