東日本大震災により亡くなられた方々に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、被災されました多くの皆様に心よりお見舞い申し上げます。被災地の一日も早い復旧を心よりお祈り申し上ます。  株式会社寺松商店グループ

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トレーサビリティシステム(コンテナ管理システム)の御紹介

 株式会社寺松商店は、古紙卸売業者として古紙を回収又は買い受け、製紙原料として国内・海外に販売する事業会社です。私どもは日本の古紙が国際商品として認知されるずっと以前、古紙輸出の黎明期からそれに携わっており、この積み重ねの歴史は私どもの大きな誇りでございます。最近では、古紙を始めとする多くの資源物、例えば鉄スクラップや樹脂などのリサイクルされた資源物が国際商品として取引されることは一般的になってきた感が致します。しかしながら、リサイクルされた資源物はその性質上、どうしても品質的なリスクが顕在化しやすくなります。残念なことですが、一部の不適正な業者が、ゴミを資源物と偽ったり、また十分に資源化されていないものを相手側の承認も得ずに輸出し、大きな問題が起きていることも事実です。国際商品として資源物が売買され、貴重な外貨を獲得することは日本国にとっても、資源物が不足する相手国としても重要なことですが、その結果、お互いの地域で問題となってしまっては全く意味がありませんし、時には大きな国際問題に繋がりかねません。その為にも問題を起こさない為の品質管理が重要なことは言うに及びませんが、万一問題が起こったとしても商品の履歴として、その商品のトレーサビリティ(追跡可能性)を有することが大事になると私どもは考えております。

 私どもは、上記の事情に対応するために、製紙原料としての古紙の輸出が盛んになった平成16年より、トレースバックできる独自のトレーサビリティシステム(コンテナ管理システム)を開発、運用しております。輸出される全ての古紙に対して、コンテナ毎に、商品外観の写真、コンテナ外部・内部の写真、日付、顧客、仕向け地、船名、シール番号、異物の有無、水分調査、当日の天気など可能な限りのデータを各積み込みヤードで電子画像とともに記録しております。記録されたデータは当社のITシステムを通じて、本社のデータセンターに蓄積され、一定期間保存される仕組みを構築しています。これによりもし輸出先の相手方が商品に対して疑念を示した場合でも、その商品の履歴を検索し、情報を提供することが出来ます。勿論トレーサビリティを徹底したとしても商品を高く売ることは当然出来ませんし、コストは嵩みます。しかし、当たり前の話ですが、我々寺松商店グループ一同も社会の構成員の一部であると考えております故、皆様からお預かりした古紙を、責任を持って販売する責任があります。その社会的責任を果たすためにも、我々は今後共このシステムは徹底して継続して参ろうと考えております。世界を取り巻く経済情勢は予断の許さない状態になっており、今後ますます厳しさを増すと予想されますが、弊社グループ一同は我々が果たすべき社会的責任を自覚し、実直に業務に邁進する次第です。今年も宜しくご支援、ご指導の程宜しくお願い致します。


<トレーサビリティシステム(コンテナ管理システム)>
輸出される全てのコンテナ毎にデータを記録しています。


  <上記データも保存される本社データセンター>

 

at 2009/03/21 12:00:00